内視鏡室
内視鏡室の紹介
食道・胃・大腸などの臓器の状態や病変を体の内部から直接観察します
内視鏡検査
日本人の食生活の変化にも伴い、消化器系の腫瘍や炎症疾患は年々増加傾向にあります。日本人に一番多い消化器がんの早期発見のため、健診・人間ドック等の予防医学分野において行う検査件数も年々増加しております。また内視鏡機器の進化に伴い、今までに比べ挿入する内視鏡も細くなり、患者様に負担の少ない検査が可能となりました。少しでも苦痛の少ない検査を行うために、日々研鑽を積んでおりますが、患者様の希望により鎮静剤を使用しての検査も行っております。
上部内視鏡検査(食道・胃・十二指腸)
日本人が生涯の間に”胃がん”と診断される確率は、男性で9人に1人、女性で18人に1人との統計がでています。胃がん危険年齢の40歳を過ぎたら定期的な検査をお勧め致します。また、高齢化社会を反映して年々高齢者の割合も増えてきています。
上部内視鏡検査は一般的に”胃カメラ”と呼ばれる検査です。口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸(一部)の粘膜の色や微細な凹凸を観察し胃がん・食道がん・潰瘍・炎症等を見つけます。炎症のある方にはピロリ菌検査を行い、必要に応じてポリープ切除や細胞を採取し病理検査を行います。
経鼻内視鏡
『胃カメラは苦しい検査』とのイメージが一般的ですが、当院では鼻から細い内視鏡を挿入する経鼻内視鏡も導入しております。
経鼻内視鏡は従来の内視鏡よりも格段に細く、舌の奥に内視鏡があたらないので”オエッ”となる咽頭反射がおきずらく、ほとんど吐き気がなく検査できます。
このような方は検査をお勧めします。
- 吐き気、胃もたれのある方
- 胸焼けや喉がつかえる感じのする方
- 空腹時にみぞおちが痛む方
- バリウム検査で異常を指摘された方
- 慢性胃炎の方
- 胃がんの家族がいる方
下部内視鏡検査(大腸・直腸)
日本人が生涯の間に”大腸がん”と診断される確率は、男性で12人に1人、女性で15人に1人との統計がでています。女性のがん死亡原因では第一位となっております。
大腸がんは自覚症状のない早期に発見することが大切です。早期であればほぼ完治する病気ですので、やはり定期的な検査をお勧め致します。下部内視鏡検査では、肛門から大腸の始まる盲腸(右下腹部)まで直径1cm程の内視鏡を挿入した後、抜去しながら大腸・直腸の粘膜の変化や病変を見つける検査です。アコーディオンのような形状の曲がりくねった大腸を検査するには下部内視鏡検査が一番有効な検査です。
このような方は検査をお勧めします。
- 健康診断の便潜血反応が陽性(+)だった方
- 便秘と下痢を繰り返す方
- 痔核を指摘されている方
- 切除していない大腸ポリープがある方
- 大腸がんの家族がいる方