放射線科

放射線科の紹介

放射線や磁気や超音波を使用して病気の早期診断・早期治療に貢献しております。

MRI

MAGNETOM SENPRA1.5T

 当院は磁気共鳴断層撮影装置(MRI装置)「MAGNETOM Sempra 1.5T」(SIEMENS社製)を導入しております。検査方法は患者様に大きな磁石の筒に入って頂き基本的には寝ているだけの苦痛のない検査です。大きな音が発生しますが、ヘッドホンをつけて音を軽減できますのでご安心下さい。
 検査時間は20分~30分程で終了致します。磁気にて撮像をしますので、放射線被ばくは一切ございません。MRIでは体のあらゆる断面像(縦・横・斜め)を自由に撮像でき、数種類の撮像法により多くの診断に必要な情報を得ることができます。
 また、血管のみ(MRA)を描出する事もできるので、頭部の動脈瘤や血管の狭窄なども造影剤を使用しないで診断することができます。頭部(早期の脳梗塞)・整形外科領域(脊椎・関節・筋肉・腱)・腹部・泌尿器科領域・婦人科領域には特に有効な検査です。

運転従事者脳MRI健診支援機構提携医療機関です

 当院では、「すべての運転従事者に、安全と安心を。」この言葉に賛同し、運転従事者脳MRI健診支援機構提携医療機関として登録をし、同機構の活動のお手伝いをしています。
 
詳しくは、こちらへ  運転従事者脳MRI健診支援機構

MRI検査手順

MRI検査手順のご説明ページはこちらへ MRI検査手順

医療機関の方へ

MRI検査のご依頼手順はこちらへ ▼MRI検査ご依頼について

CT

CT

 当院は64列マルチスライスCT「Supria Optica」(FUJIFILM社製)を導入しております。CT装置は、X線を利用し身体の輪切りの写真を撮り、身体の内部を観察する検査です。検査方法は薄い筒の中に入って頂き、寝ているだけの苦痛のない検査です。
 検査時間は5分~15分程で終了します。体のまわりをX線発生装置が回りながら撮影するのですが、1回転で厚みの薄いズレのない連続した画像が同時に複数撮影できます。そのため検査時間が短くなり、かつ小さな変化も映し出すことができます。現在ではその写真を組み合わせて立体画像も作れるようになりました。
 MRIでは呼吸にて動く臓器は得意としておりませんが、CTでは短時間の息止めにて撮影をするので、肺や腹部の画像もより綺麗に描出することが出来ます。
 息止め時間は胸からお腹までで10秒前後です。また、AI技術を活用して設計された画像再構成技術(IPV)を使用することにより低被ばくによる検査が可能となりました。レントゲン写真よりもより詳細に骨の状況を見ることができますので、骨のヒビ等の微細な変化にも大変有効な検査です。

CT装置の被ばく線量

 当院ではCT装置での撮影の際、患者様から体重をお聞きしていますが、これは医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)から公表されている成人CTにおける診断参考レベル(DRLs2020)は、すべてのプロトコール(撮影部位)において、標準体格は50kg~70kgとされているためです。この標準体格での線量の値を診断参考レベルと比較し、最適な線量の値となるように撮影条件を調整します。高い場合は線量の値を下げていき、低い場合は線量の値を上げていくといった感じになります。
 ですが当院では先述した通り、AI技術を活用して設計された画像再構成技術(IPV)を使用していますので、診断参考レベルより線量の値を下げても、ノイズの少ない画像を出力することができます。
 下記に当院の線量の値と診断参考レベルとの比較を掲示します。下記表でのCTDIVol.[mGy]とは、CT装置の性能評価に使用する1cmごとの平均的な線量を示す指標です。このCTDIVol.[mGy]にスキャンの長さ[cm]をかけたのがDLP[mGy・cm]です。

※下記グラフにおけるCTDIVol.及びDLPは、ともに令和5年度内に当院にて撮影した体重50kg~70kgの患者様を対象とした数値です。

CTDIVol_R5
DLP_R5

上記DLPと国際放射線防護委員会(ICRP)から示されている変換係数から算出した実効線量の推測値(mSv)を下記表に示します。

撮影部位 上記DLP(当院)
[mGy・cm]
実効線量変換係数
[mSv・mGy-1・cm-1]
実効線量の推測値
[mSv]
頭部単純ルーチン 750.5 0.0021 1.58
胸部1相 353.3 0.014 4.95
胸部~骨盤1相 634.5 0.015 9.52
上腹部~骨盤1相 495.4 0.015 7.43
※実効線量変換係数[mSv・mGy-1・cm-1]はICRP Publication 102より抜粋。

VINCENT Core

3DワークステーションVINCENT Core(FUJIFILM社製画像処理ソフト)を導入しました。従来からの内臓脂肪を測定するソフトに加えて新たに「脳血管描出」、「肺解析」、「ボーンビューア」を導入しています。また、内臓脂肪CTでは脂肪のほかに筋肉の測定もできるようになりました。

肺解析

肺解析

肺解析3D

肺解析3D

肺解析3DCluster

肺解析クラスター表示

ボーンビューア

 
 
 
 
ボーンビューア(画面中央のT1からT12は胸椎(背骨)です、
また左右の1_Rから12_Rは右の肋骨、1_Lから12_Lは左の肋骨です)

内臓脂肪レポート

内臓脂肪レポート

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CT検査のご依頼手順はこちらへ ▼CT検査ご依頼について

一般撮影

フラットパネル
腰椎
膝
手

当院は一般撮影室での撮影にフラットパネルディテクタ(コニカミノルタ製)を導入しています。フラットパネルディテクタとは入射されたX線を電気信号に変換し、画像を出力する装置です。以前使用していた装置より性能が良いため、より細かく写すことが出来ます。また感度も良くなったため、入射するX線の量を減らすことが出来ます。このため以前より4割ほど被ばく線量が低減されました。

超音波

超音波
肝臓エコー

肝臓エコー

心臓エコー

心臓エコー

エコー検査とは超音波を使い画像を作り出す装置です。超音波とは人の耳では聞き取ることができない2.5MHz~18MHz(メガヘルツ)の周波数を持った’‘音’のことです。この超音波を出すプローブを体にあてて検査しますので痛みもなく、体への影響も’‘音’なので全く心配ありません。検査時間は10分~15分程で終了します。超音波検査は腹部臓器、心臓、甲状腺や乳腺、血管など体の様々な部分を検査することができます。特徴として動きに大変強い事です。心臓は常に拍動していますが、動いている状態で心室や心房の大きさや壁の厚さ・壁の動き、弁の形態・動き、血流の方向・速さなどを動画にて撮影することも可能です。頸動脈エコーでは動脈硬化判定やプラークによる狭窄、腹部では肝臓・胆嚢・膵臓、婦人科領域では子宮・卵巣、泌尿器科領域では腎臓・膀胱・前立腺とありとあらゆる場面で活躍しています。

骨密度測定

骨密度測定

骨密度測定検査は、骨粗しょう症の評価、診断に用いられます。骨粗しょう症とは骨のカルシウム量が減少し、骨がスポンジのように粗くなる病気です。転倒して簡単に骨折してしまったり、折れた骨が治りにくくなったりします。当院の骨密度測定装置は、2種類の異なる波長の微弱なエックス線を用いて定量する方法(DXA法)を用いており、腰椎と大腿骨頸部で測定します。検査時間は10分程度で終了します。

PACS システム

PACS システム

PACSシステム(画像電子保存装置)はレントゲン、CT、MRI、エコー、内視鏡で撮影された画像を保管・管理するシステムです。各検査で撮影が終了すると同時に診察室へ画像が転送されますので、従来のフィルム撮影よりも大幅に診察時間を短縮する事が可能となりました。また、画像の拡大表示、表示条件変更なども簡単に行う事ができるためフィルムより多くの情報が得られます。過去の検査データもすぐに写しだす事ができるため、比較診断も瞬時に行えるようになりました。

BS処理後
BS処理前

PACSシステムにBS(BoneSuppression)処理のソフトを導入しています。BS処理とは、胸部写真の肋骨、および鎖骨の信号を減弱する画像処理技術です。
BS処理により、骨に隠れた病変の見落としを防止する効果や、骨が重なって正常か異常かがわかりづらいためにおこる誤検出を防止する効果があります。